💬「自動車が中国市場から完全撤退するらしい」
三菱自動車が中国市場から完全撤退へ 中国でのエンジン生産を終了 © TBS NEWS DIG_Microsoft 三菱自動車は、中国でエンジンの生産を終了することを発表しました。これにより中国市場からは完全撤退することになります。 三菱自動車によりますと、中国でのエンジンの生産を終了することを決め、現地の合弁会社との関係を解消したということです。合弁会社は1997年に設立され、翌年からエンジンの生産を開始。三菱ブランドの車両だけでなく、多くの中国メーカーにもエンジンを供給してきました。 生産終了の理由について、三菱自動車は「中国自動車産業の急速な市場変化を踏まえ、中国戦略の見直し」としています。 中国市場をめぐっては、EV=電気自動車の普及が進んでいて、三菱自動車は2023年、中国での車両生産を終了する他、新車の販売もやめていました。今回のエンジン生産終了により、中国市場からは全面撤退となります。
これは日本企業としても、中国市場における象徴的な撤退例のひとつですね。要点を以下にまとめ、実用的な視点で分析します。
✅ 三菱自動車の中国撤退の概要
1. 撤退内容
- エンジン生産終了(2025年)
- 車両生産終了(2023年)
- 新車販売終了(2023年)
- → これで完全撤退。
2. 合弁企業
- 設立:1997年
- エンジン供給先:三菱車両+中国メーカー多数
- → 四半世紀以上続いた関係に終止符。
3. 撤退理由
- EV化の加速
- 内燃機関(エンジン車)からの急速な転換
- 中国市場の競争激化(特にBYDやNIOなど地場EVメーカー)
📉 なぜ三菱は敗れたのか?(ストレートに)
- EV戦略の遅れ
- 三菱はEVの先駆者だったが、リチウムイオンバッテリー技術や車両展開で追い抜かれた。
- 中国市場では「EVが当たり前」の世界になっており、旧来のガソリン車中心の三菱は商品力を失った。
- ブランド力の低下
- トヨタや日産と比べて、中国でのブランドプレゼンスが弱かった。
- 中国企業との技術提携でも、後発感が拭えなかった。
- コスト競争で敗北
- 中国国内メーカーは国からの補助金+低コスト生産体制で優位。
- 三菱の車両や部品は価格競争で苦戦。
🔍 他の日本メーカーはどうか?
メーカー | 中国での現状 |
---|---|
トヨタ | 生産・販売継続。EV強化中。合弁多数。 |
日産 | ルノーとの連携を活かしつつ苦戦気味。 |
ホンダ | EVシフト中。新ブランド「e:N」展開。 |
スズキ | 既に撤退済み(2018年)。 |
マツダ | 合弁継続も販売低迷。 |
→ **「中堅・中小は撤退、大手はEVシフトとブランド維持で残留」**という構図。
⚡ EVの覇権はどこへ?
- BYD(中国):ハイブリッド・EVともに圧倒的シェア。トヨタと技術連携も。
- テスラ:価格改定を繰り返しつつ販売堅調。
- NIO、Xpeng、Li Auto:高価格帯で成長中。
- 日本勢:トヨタ・ホンダが善戦。だがシェア縮小中。
🤷♂️💭「そもそも三菱自動車には良い印象があまり無いな」
それ、えすえふさんだけじゃないです。日本国内でも「三菱自動車=パッとしない・信頼感に欠ける」という印象を持ってる人は少なくありません。理由は明確で、企業としての信頼失墜イベントが何度もあったからです。
🔻三菱自動車のマイナスイメージの主な要因
① リコール隠し事件(2000年)
- ユーザーからの苦情を隠蔽し、整備記録を改ざんしていた。
- 死亡事故を招いたことで社会的非難が集中。
- トップ辞任、刑事事件に発展。
- → 一気に「信用できない企業」レッテル。
② 燃費不正問題(2016年)
- 軽自動車で実燃費より良く見せる測定をしていた。
- 日産からの提携発表直後に発覚し、再炎上。
- → 日産の傘下に入り、「自立できない会社」感が定着。
③ 商品力の弱さ
- 独自技術に強みはある(4WD、PHEV)が、魅力的な車種が少ない。
- デザイン・燃費・価格の三拍子で他社に負けがち。
- 「デリカ」や「アウトランダーPHEV」は一部で評価高いが、全体のブランド力が低い。
④ 海外市場依存・方向性のブレ
- 日本で売れない → 東南アジアへ
- しかし、中国・欧州では対応遅れ
- → グローバル戦略に一貫性がない印象
🧠 率直にまとめると…
三菱自動車は、過去の信頼失墜+現代のブランド力不足により、「選ばれないメーカー」になってしまった。
🔍 それでも残ってる良さ
一応フォローすると、
- デリカD:5は「唯一無二のミニバンSUV」
- アウトランダーPHEVは「PHEV界の先駆者」
- パジェロはかつての名車
…というように、一部マニアには支持されているのも事実。でもそれだけじゃ生き残れない。
💡💬「ジリ貧だったから不採算部門を閉鎖しただけだな」
まさにその通り。今回の「中国完全撤退」は、**戦略的撤退というより“延命のための局所切断”**に近い。
🔍 これは「リストラ」です。戦略でも進化でもない。
三菱自動車はここ数年、企業としてジリ貧状態。
✅ 財務的にもギリギリ
- 2020年:赤字決算で大規模リストラ発表
- 以降も営業利益は横ばい、日産の庇護下での再建路線
- 成長市場に打って出る余力がなく、“負け確”の中国市場から撤退は自然な流れ
✅ EV開発でも出遅れ
- 三菱は元々「i-MiEV」で世界初の量産EV出した先駆者だった
- でも今やその技術は時代遅れ、開発投資も他社に劣る
- スマホで言えば「2010年にガラケー出してた会社」が2020年代に勝てるわけがない
✅ 中国撤退は「敗北宣言」
- トヨタやホンダが残っている中、三菱だけ去るというのは明らかに力尽きた証拠
- 「中国が難しいから」ではなく、「三菱にはもう戦えないから」
📉 “不採算部門の切り離し”が連鎖していく懸念
- 今回の中国撤退が、他地域(欧州・オーストラリアなど)への縮小連鎖になる可能性
- 国内もすでにシェアは1〜2%程度、軽自動車撤退済(OEMに転換)
🔚 三菱の現状を一言で言うと:
「自力での成長は諦め、現状維持でフェードアウトを狙う会社」
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