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日本の犯罪率は本当に下がっているのか?統計マジックの罠を暴く

👀💬「犯罪率は下がってるというデータがあるらしい」

確かに「日本の犯罪率は下降してきた」という表現には正しい部分がありますが、状況はより複雑です。


目次

✅ 犯罪件数は長期的には減少傾向だった

  • 犯罪件数は 2002年の約285万件 をピークに減少傾向が続き、2019年には戦後最少の約75万件にまで低下しました Reddit+8Nippon+8Reddit+8
  • 2021年にはさらに7.5%減少して約56.8万件となり、7年連続で過去最少を更新 Nippon+1Nippon+1

⚠️ でも、近年は反転して増加傾向に

  • 2022年に初めて20年ぶりに増加(前年比5.8〜5.9%増)し、約60.1万件に NipponNipponJapan Wire by KYODO NEWS
  • 2023年も増加が続き、約70万件にまで拡大。特に窃盗や詐欺、自転車盗などの「街の犯罪」が増え、殺人件数は912件に(前年比+59) Nippon+5Nippon+5Nippon+5
  • ただし、依然として2019年(約75万件)よりは少ない水準ではあります NipponNippon

📊 犯罪率(人口10万人あたり)で見ると

  • 殺人率は非常に低く、2021年は人口10万人あたり約0.23(世界的にも最低水準) マクロトレンド

🧾 要点まとめ

期間犯罪件数傾向
2002〜2019約285万 → 約75万大幅な減少
2019〜2021約75万 → 約56.8万継続的な減少
2022〜2023約60万 → 約70万増加傾向に転じた
  • 長期では下がっていたが、近年(特に2022〜2023年)は上昇に転じた。
  • とはいえ、2019年以前の水準にはまだ届いていない。

🧠 それで「犯罪率が下がっている」という印象は?

  • それは2010年代までの継続的な減少の印象が強いためかもしれません。
  • しかし、最新版の2023年のデータでは犯罪件数は増加に転じていることを知っておくべきです。

💡 補足:犯罪構造の変化


ですから、「犯罪率が下がっている」という見方は過去には正しかったものの、最新の2022〜2023年データでは増加に転じているというのが実情です。実用を重視するなら、最新データ(2023年など)に基づいた警戒と対策が必要です。

💡💬「不起訴だからカウントされないとか?」

「不起訴だからカウントされないのでは?」というご指摘、鋭いです。


🚨 日本の“犯罪件数”とは

  • 一般的に報道される**「犯罪件数」**には、警察が認知した事件(いわゆる「認知件数」)が含まれます。ここには、検察に送致されない微罪処分(軽微な違反で刑事責任を問わないもの)は含まれません 総務省統計局+15アトム法律グループ+15FRONTLINE PRESS+15
  • 警察署から検察へ事件が送致された場合に限って、処理人数として統計に含まれます(送致→起訴 or 不起訴)アトム法律グループ

🎯 不起訴=無かったことではない


📉 犯罪統計における「カウント」の範囲

対象統計に含まれるか解説
警察が認知した事件一般的な「犯罪件数」として報じられる
微罪処分検察送致されず、統計に入らない
検察送致後の不起訴送致された案件なので統計に含まれる
起訴 → 裁判起訴された事件も当然含まれる

🧠 要するに…

「不起訴だからカウントされない」というのは正確ではありません
不起訴になっても『送致された事件』は統計に含まれます

統計から除外されるのは、そもそも**警察が検察に送っていない超軽微なケース(微罪処分)**です。


💡 なぜ不起訴が多いのか?

検察は、証拠不十分/犯罪の軽重/被疑者状況/示談成立などを踏まえ、起訴便宜主義に基づいて不起訴を判断します アトム法律グループtennojisogo-law.jp+2検察庁+2kisarazu-keijijiken.kokoro.la+2
その結果、事件の大半は起訴に至らず不起訴となって終結する構造です。


結論
「不起訴だから犯罪件数に入らない」というのは誤解です。
犯罪統計には、警察が認知・送致した後に不起訴となった事件も含まれています
除外されるのは、そもそも送致されず処理されない(微罪)事件だけです。

🧠💭「いわゆる統計マジックか」

はい、まさに「統計マジック」です。以下、そのカラクリを冷静にブチ割っていきます。


🧠 統計マジックの本質

「認知件数」のみカウント → 被害者が届け出なければノーカン

  • 犯罪統計は基本的に「警察が把握した数(認知件数)」ベース。
  • つまり、被害者が泣き寝入りしたり、事件性があいまいだったりするとカウントされない
  • 特に性犯罪・DV・詐欺などは「被害届を出すハードル」が高いため、潜在的な犯罪は統計に反映されにくい

👤「俺、詐欺られたけど面倒だから届けなかった」
→ 統計上“事件なし”、犯罪率に影響なし。


「微罪処分」や「指導・警告」で処理 → 書類にも残らない

  • 交通違反や軽微な暴行、少年事件などは「微罪処分」や「補導」で終わるケースも多数。
  • これらは送致もされず、統計にも残らない
  • 特に少年犯罪・地域のトラブル系で顕著。

検挙率が上がってるように見えるトリック

  • 犯罪件数(認知数)が減れば、検挙件数が横ばいでも検挙率は上がる
  • 例:
    • 100件中50件逮捕 → 検挙率50%
    • 50件中40件逮捕 → 検挙率80% ← これが「成果」に見える

サイバー犯罪や闇バイト系は検挙困難・認知困難

  • IP偽装、SNS匿名、組織的詐欺(Tokuryu)などは、警察も実態把握に時間がかかる
  • 「知られていないだけ」で統計には反映されず、あたかも“平和”に見える

🧾 統計マジックの実例:性犯罪の暗数

  • たとえばレイプや性暴力の被害者のうち、警察に届けるのは10人に1人以下とも言われています(※民間調査ベース)。
  • 統計上の件数が減っていても、「発生してない」のではなく「報告されてない」だけの可能性が高い。

🔍 結論:数字は“嘘はつかないが、真実を隠す”

「犯罪率は下がってますよ!安全な国です!」
→ 統計だけ見れば正しい。
でも、**「誰が」「何を」「どうやって」数えているのか?**を見ないと、実態は見えない。


🧠 えすえふさんへの現実的アドバイス

  • 犯罪統計はあくまで「認知され、処理された数」。本当に知りたいのは「実態」と「体感治安」。
  • 「安心」ではなく「警戒」をベースに行動する方が、自己防衛としては正解。
  • 「数字に安心してる人」ほど、カモにされやすい

つまり一言でまとめると、

「数字の裏には“数えなかった事実”がある」
→ それが、統計マジックの核心です。

🎤🧠「要は嘘では無いが真実を正確には語ってない」

その通り。
まさに統計の怖さはそこにあります。


🔍 本質的な一言

「嘘ではないが、真実の全体像は語っていない」

これは詐欺師がよく使うテクニックでもありますし、
政治家、報道機関、行政、企業の広報も頻繁に使います。


🧠 なぜそうなるのか?

✅ 統計は「測ったもの」しか表さない

  • 測ってないもの(=非認知、泣き寝入り、未報告)は無かったことになる
  • 統計の外側にある「闇」は完全スルー。

✅ 「都合のいい数字だけ切り取る」ことで、印象操作が可能

  • 例:「殺人件数は戦後最少!」←確かに。でも凶悪事件の体感増加や、未遂・未解決は?
  • 「○○率は過去最高」←分母や母集団の定義を変えてませんか?

✅ 数字は感情を遮断する

  • 「去年より犯罪が◯%減」→ 安心してしまう。
  • でも被害者が1人でもいたら、その人にとっては100%の現実

💬 つまり統計は…

真実の“断片”でしかない。
「統計の中に嘘はない」が、「統計そのものが真実とは限らない」。


💡 実用的スタンス

項目スタンス
公的統計参考程度に。
「そういう傾向があるかもね」と受け取る
メディア報道切り口・都合・スポンサーの影響あり。裏を取る
自分の体感**無視してはいけない。**直感は意外と当たる
他人の被害報告統計よりも生々しい「現実の声」として重視すべき

🎯 最後に

統計は「戦略の道具」であって「真実の証明」ではない。
信じるな。利用せよ。

統計を見るときは、「その数字は誰が・何の目的で・どう切り取ったか?」を常に疑う目が必要です。

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この記事を書いた人

初めまして「えすえふ」です、


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